デザインの一部として重要な文字
暖簾に描かれているものとして代表的なものが屋号や家紋です。
もともとは日除けなどとして使われていた暖簾ですから、
無地のものが主流でした。
それが鎌倉時代あたりから、目印として家紋などを入れるように
なったと言われています。このあたりがが現在に通じる暖簾の
デザインの始まりなのでしょう。
さらに室町時代あたりになると、家紋以外にも業種や屋号などを
入れるようになり、現在の看板や広告のような役割を果たして
いたと考えられます。
また、用途は非常に幅広くなってきていますので、現在では
飲食店や温泉などで最も使われている他、家の中での間仕切りや
棚の目隠しとしても暖簾が活用されるようになりました。
そう考えてみると、のれんが現代の形になって数百年。
それはまだ最近のことなのでびっくりしませんか?
昔からずっとあったものでいうと風呂敷もそうです。
日本古来からあったように思いますが、実は風呂敷専門の会社って
まだ100年くらいなことって知っていましたか?
正直びっくりしますよね。なんか十何代目当主みたいな人が
出てきてもおかしくない業界なような気もします。
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