昇華転写捺染について

本染めは色合いも綺麗で自然であり、人気の手法になります。
手作業が多くコストが高めなのがデメリットになりますが、人間の手を使って
出るブレが味わいとなり、店舗の看板のれんとして大変な人気になっているのです。

本染めは基本的に耐候性が低く、太陽光の紫外線に当たると
変色や色抜けが起こりがちです。

そしてコストが高い為に複数使用するのれんやのぼり旗には向いていません。
あくまでも出入り口の看板としてならば、その存在感や仕上がりは
お勧めすることが出来ます。

昇華転写捺染は本染めとインクジェット印刷を合わせた、コスト面や仕上がり面に
優れた手法で作られる印刷技術になります。フルカラーで多彩な彩りも
再現出来るため、華やかな印象に仕上げることも可能です。

フルカラーののれん

特殊な転写紙にプリントするために、写真のような出来上がりにすることも可能になります。

実際に布のような質感の転写紙になるため、のぼりやのれんにも
活用出来て、宣伝や案内図などにも使うことが出来るのです。

この長所は制作時にも最大のメリットになり、パソコン上のデザインが
そのまま実物と遜色なく再現出来ます。熱による本染めの性質も
併せ持っているために、深い色合いが魅力的になります。

反応インクジェットのれんの魅力

昇華転写捺染については前述しましたが、もう一つの方法である
直接噴射式の印刷方法についても説明します。

反応インクジェットはその原料である、反応インクジェットという塗料に秘密があります。

生地に直接インクを噴射するのでより多彩な色を再現出来て、
理論上は数万色のカラーを作りことが可能なのです。

これはプリントされる生地に直接的に塗料を噴射し、表面上で
色味を整えてゆく方式になります。

そのために写真の画像やパソコン上で作ったCGも極めて忠実に再現出来るので、
企業のイメージやカラーなどを大量に作りたい場合にはお勧めの印刷方法になるのです。

例えばチェーン店の飲食店で字体とカラーが決まっている企業は、
全国に店舗が数百店あることも珍しくはありません。

飲食店のれん

その全てのお店の販促アイテムであるのれんやのぼりを製作したい場合など、
反応インクジェット直接噴射方式を使えば大量に同じものが作ることが出来るのです。

ラーメン屋さんなら屋号の漢字の脇に看板のラーメンの画像を
載せてみたり、車屋さんならタイヤをプリントしたデザインののれんにしてみたり、
アイデア次第で様々な布を使ったアイテムを実現可能になります。

店舗だけではなく町興しなどにも有効活用出来るために、
昨今反応インクジェット方式のアイテムは増加しています。


 


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