飾り編みが特徴の「縄暖簾」

布ではなく縄を数多く垂らしているのが縄のれんです。
およそ5ミリメートルぐらいの太さになっている縄が利用されていて
上の方を竹で固定します。

竹を使う

長さは、およそ56.7センチメートルぐらいの半のれんとなっていることが多いです。

2本の竹が使われていて、最も上の方に取り付けられた竹を軒先に
ひっかけて使い、もう1本の竹は飾りの部分を固定する役割を
果たしています。

上の方に飾り編みを帯状に施しているのが縄のれんが持つ特徴の1つで
これは障子や玄関の上の方の部分を飾りつけている欄間と同様に
日本の伝統的な建築様式に良く見られている装飾方法方です。

飾り編みには幾つかの種類があり、七宝の縁起の良い模様が
施された七宝編みや格子状に編んでいるものなどがあります。

昔ながらの作り方で、オーダーメイドで1枚ずつ製作されることが
ほとんどなので、細かい部分が違う色々な工夫が見られるのも
特徴の1つです。

横に幅広いものや太い縄を利用しているもの、縄が長くなっているものなどがあります。

下側の縁は水平に揃っているのが一般的ですが、デザインとして
アーチ状に仕上げられたオーダーメイドの縄のれんもあるのです。

一時期はなかなか見かけない時期もありましたが、
近頃再び人気が回復してきています。

縄暖簾といえば「七宝文様」

縄暖簾は客商売と深い関連があるため、縁起が良い七宝が
施されている場合が多いです。七宝は円1つあたりに4ヶ所が接している
円を重ね合わせて出来上がる模様のことで、四方襷とも言われています。

1種類の模様で統一して使ったり、幾つも規則的に繋げることによって
連続した七宝つなぎという模様を使ったりすることもあるのです。

七宝とは、仏教で七種類の宝のことを意味する言葉で金と銀、
瑠璃だけではなく玻璃や珊瑚、??、瑪瑙などが含まれています。

七宝文様

他にも真珠や?瑰のことも指しているのです。

瑠璃はラピスラズリという天然石の1つのウルトラマリンの
顔料の原料として使われています。
??はシャコ貝のことを指し、玻璃は水晶の1つです。
?瑰は中国で算出される赤い色の天然石になります。

宝尽くしは縁起が良く、のれんにも描かれることが多い吉祥文様の
1つですが、宝尽くしに描かれる宝の1つとしても七宝が選ばれているのです。

七宝の真ん中に花を配置した花輪違いも多くの人に使われています。

輪違いは2つの円を半分ずつ重ねて横に並べたもので
家紋としても使われているものです。

京都市の有形文化財にも指定されている建物にも
輪違いの模様が描かれているものが掛けられています。

 

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